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空から降りてくる幸せ [スタディープラン]

横長の敷地の中で光と風をうまく取り入れたい・・・


ご要望:
・計画地は京都府内。
・家族構成は50代の夫婦と10代後半娘さん2人。
・趣味は旅行、読書、ウォーキング、サイクリングです。
・京都らしく、天然素材/無垢材をたっぷり使っている木造住宅を希望しています。
・横長の敷地の中で光と風をうまく取り入れる提案に期待しています。
・車1台と駐輪スペースを確保しつつ植栽のあるイメージ。
・玄関ドアセキュリティーを重視、エントランススペースはできれば明るく広くしたい。
・内部のイメージは4人家族のそれぞれの部屋を設けて、リビングダイニングを中心としたくつろげる空間。
・キッチンはカウンター式でリビングを見渡せる所と食卓と両方兼ね備える (カウンターでも食事ができる)。
・電子レンジ、オーブン、食洗器、生ゴミ処理機、カップボード、床下収納を設置できるようにしてください。
・リビングは光を取り入れて一部吹き抜けがあり一番長くすごせる場です(ロフトがあればうれしい・・・)。
・6帖の和室(+物入れ、仏壇・神棚)も必要です。
・お風呂も大好きですので、光と風を取り入れるゆったり感のある浴室希望。
・トイレには棚が必要(本などを置く)。
・家全体はバリアフリー希望(将来的に手すりなどがつけれるよう)。



スタディープラン


aozora.jpg

『空から降りてくる幸せ』

■まちに暮らす
いにしえの時代から、京には多くの人々が集まり、暮らしてきました。"都心"というような冷たい響きの言葉は似合わないこの街は、人々の暮らしとともに存在しつづけています。通りから少し入れば、静かな佇まいがあってやさしい空気に包まれる。互いに軒を連ねながらも緩やかに分けられた個人の空間があって、みな安心して暮らしていられる。活動と休息の適度なバランスを保ちながら生きられる街なら、長くそこに住まいたいと誰もが思うことでしょう。

■自然を取り込む
町家には坪庭、寺社には枯山水、というように、自然との関わりは暮らしの中の当然の要求としてあるものと思います。自然は何か不思議なエネルギーを持っているに違いなく、それを意識しながら暮らすことは何らかのポジティブな効果をもたらすと考えられます。この意識はまち中にあってはどうしても忘れがちだからこそ、あえて自然を取り込もうとする努力があるのだと思います。

■空への意識
晴れ渡った空を仰ぐととても清々しい気分になります。そして、空は晴れたり曇ったり、雨が降ったり、季節が変わればまた違う表情も見せてくれます。
まち中で手軽に手に入る自然といえば、"空"ということになるでしょうか。空は誰の上にも存在していますが、あえて意識することは意外に少ないと思います。そこで、住まいの中に"空"を取り込んでみようというのがこのプランです。居ながらにして空を感じられる生活。たとえ他に特別なことをしなくとも、自然とともに暮らしている実感を感じることができるでしょう。

■南面の確保
kyoto-minami-scheme.jpg 南北に長い建物に、南からの日差しを取り込むためには、複数の南面を意識的に作り出す必要があります。 一つは玄関側に、もう一つは中央のリビングスペースに南面を設けることを間取りのコンセプトにしています。


■パッシブベンチレーションの考え方(自然エネルギーを受入れる)
passive-vent-system2.gif
①緑ある木陰の涼しい空気を中庭から取り入れる。
②夏でも日のあたらないコンクリートはひんやりしている(熱交換)
③床下を通る涼しい空気はフローリングを冷やします。
(床暖のあるところは断熱しているのでちょっとムズカシイ)
④取り入れ口と排気口の位置を工夫すれば家全体の熱気抜き&換気が可能!!
⑤熱気を抜くために給気位置の高低差を十分とれば換気扇も不要。
⑥夏の強い日差しをシェードでカット!!
①床下換気口を閉めて冷たい空気をシャット。
②床面の換気口を閉じて熱を床下に逃がさない。
③天井ファンで上のほうの暖かい空気を下へおろす。
④太陽の光を出来るだけ取り入れる。
⑤シェードはたたむ。
⑥天窓は閉める。


[概要]
敷地面積:138.7㎡(42.0坪)
建築面積:76.9㎡(23.3坪)
延床面積:139.6㎡(42.3坪)
建築構造:木造2F建


立面イメージ

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1F平面プラン

1Fheimen.JPG

■吹き抜けのリビング~和室 LD・WA
天空からの光を取り入れると部屋全体が明るくなります。リビングの頭上に広がる吹き抜けは明るく開放的な空間。夏など、トップの窓を開ければ暑い空気を逃がすこともでき、冬の晴れた日には閉め切ると温室のような効果も生まれます。いわば光と風の通り道。この家の中心的な場所となっています。
リビングに面した和室は床を一段高くすることで、他の部屋との視線の関係を調整しています。床下に出来たスペースには、リビングから出し入れできる引き出し収納を設けることが可能です。
kyoto-living-sk.gif

■コンサバトリー L
部屋に居ながらも屋外にいるような感覚は、英国生まれのコンサバトリーのイメージ。
ダイニングやリビングから、あるときは晴れ渡った空を、あるときはガラスに伝う雨だれを眺めるなど、贅沢な時間を過ごすことができます。
また、日差しの強い日にはスクリーンをひいたり、爽やかな日にはドアをオープンにしてデッキと一体にするなど、柔軟性をもった空間でもあります。
consavatary1.jpg

■テラス
庭にせりだしたテラスは楽しむための庭です。食事の後やブレークタイムに、ちょっと気分を変えてみたくなったら、外の空気に触れてみましょう。扉を開け放てば、ダイニングやリビングなどと連続した空間となり、大人数のパーティなどにも対応できます。


2F平面プラン

2Fheimen.JPG

■寝室&個室 BR
寝室は個室として捉えました。階段や吹き抜けを中心として建物のコーナー毎に4つ、バランスよく配置しています。どの部屋もバルコニー(一部共有)を持ち、外部に出られる構成です。各部屋にはクローゼットを設置するとともに、共有部分にもウォークインクローゼットを設け、衣類などの収納に配慮しています。


◎3D画像もありますので参照下さい→空から降りてくるし幸せ


◆実際の施工例等にご興味がある方はこちらのHPをご覧下さい☆→設計事務所 スタジオドディチ
◆Flickr( オンライン写真アルバムサービス)でも写真を公開しています☆→施工例


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